後悔しない?Lステップのデメリット6つとLINE公式で足りる基準を解説

後悔しない?Lステップのデメリット6つとLINE公式で足りる基準を解説

「Lステップを入れれば予約が増えそうだけど、月額は上乗せになるし構築も大変と聞くし、うちの規模で入れて後悔しないかな」

Lステップの紹介記事や構築業者の提案を読むと、ステップ配信や出し分けで予約が自動で増えそうに見えます。けれど、Lステップのデメリットを正面から書いた情報は意外と少ないものです。

実際には、Lステップの月額にLINE公式アカウントの月額が上乗せされ、月5,000通の配信なら合計10,500円(税込)かかります。費用のほかにも、構築の手間や配信を続ける人手、友だちは増えないという弱点を抱えています。

sorecomaは飲食店や整体サロンを中心にLINE運用を支援してきました。LINE公式アカウントの標準機能だけで再来店を伸ばしている店舗も多く、Lステップが必要ない相談も珍しくありません。

Lステップは、出し分けたい条件と配信を続ける人手がそろってから入れれば後悔しにくいツールです。

LINE公式アカウントそのものの開設手順や料金は、LINE公式アカウントの作り方と初期設定にまとめています。

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目次

結論:Lステップの主なデメリットは6つ、重さは事業の形で変わる

結論:Lステップの主なデメリットは6つ、重さは事業の形で変わるの図解:Lステップの主なデメリット6つ — 費用の二重負担、プランによる機能の制限、構築の手間と知識、使いこなしの難しさ、運用の人手、友だちが増えない
図:結論:Lステップの主なデメリットは6つ、重さは事業の形で変わる

Lステップの主なデメリットは、下の表の6つです。どれがどのくらい重いかは、事業の形で決まります。

デメリット特に重く効く事業者主な避け方
費用の二重負担客単価が低く友だちが少ない店舗配信数を出してからのプラン選び
プランによる機能の制限流入経路の分析を使いたい事業者やりたいことと対応プランの照合
構築の手間と知識LINEの設計経験がない事業者目的を1つに絞った小さな構築
使いこなしの難しさ担当者が兼務または交代が多い事業者使う機能の絞り込みと設定の一覧
運用の人手接客や仕込みが優先になる店舗担当と頻度を決めてからの導入
友だちが増えない友だちがまだ少ない事業者店頭の声かけなど集める入口づくり

Lステップとは、LINE公式アカウントにつないで使う拡張ツールです。友だちごとの配信の出し分けやシナリオ配信、顧客管理ができるようになります。シナリオ配信は、友だち追加の日を起点に、決めた日数ごとに決めた内容を自動で送る仕組みを指します。LINE公式アカウントにも同じ形のステップ配信があり、違いは送る相手を分ける条件の細かさで、判断基準の章で比べました。

Lステップは単体では動かないので、LINE公式アカウントの契約が必要です。

同じデメリットでも、客単価・友だち数・運用できる人手で重さは大きく違います。弱点を先に知って避け方を決めておけば、導入して後悔するケースはかなり減らせます。

Lステップでできることの全体像とLINE公式アカウントとの違いは、次の記事で機能ごとに整理しました。

Lステップのデメリット6つと、それぞれの避け方

Lステップのデメリット6つと、それぞれの避け方の図解:6つのデメリットと避け方 — 月額が二重にかかる、安いプランは機能に制限、構築に時間と知識が要る、使いこなしに時間がかかる、配信の担当者がいないと伸びない、友だちを増やす機能が無い
図:Lステップのデメリット6つと、それぞれの避け方

6つのデメリットは、何が起きるかと、どんな事業者に重いかが分かれば、避け方も決まります。

デメリット1:LINE公式アカウントと合わせて月額が二重にかかる

Lステップを使うと、Lステップの月額とLINE公式アカウントの月額を毎月両方払います。LステップはLINE公式アカウントの上で動くツールで、メッセージは最終的にLINE公式アカウントから届くからです。

配信できる通数は、LINE公式アカウント側の上限にも縛られます。Lステップだけ上のプランにしても、LINE公式アカウントが無料のコミュニケーションプランなら月200通までしか送れません。

重くのしかかるのは、客単価が低く友だちがまだ少ない店舗です。月1万円前後の固定費を、少ない来店数で取り戻さなければなりません。

おすすめは、月の配信数を見積もってから、両方のプランを同じ通数の段階でそろえる決め方です。Lステップのフリープラン(0円)で操作感を試し、必要になってから上げる順番でも遅くありません。契約前に2つの月額を足した金額で予算を組めば、想定外の請求は防げます。

デメリット2:安いプランでは使えない機能がある

評判で語られるLステップの機能には、上位プランでしか使えないものがあります。月額5,000円のスタートプランと、21,780円のスタンダードプラン以上とで、使える機能に差をつけているためです。

たとえば、友だちごとにリッチメニューを切り替える機能やURLのクリック測定はスタンダードプランからです。どの広告やチラシから友だちが来たかを測る流入経路分析は、プロプラン(32,780円)からになります。広告やチラシを出していない店舗なら、活用の場が少ない機能です。「できると思って契約したのに使えない」という失敗の原因は、この差です。

避けるには、やりたいことを先に書き出します。「来店回数でメニューを変えたい」「どの広告から友だちが来たか見たい」と具体的に書ければ、必要なプランはおのずと決まるはずです。

整体院の「3ヶ月以上来ていない人へのフォロー配信」や「来院回数での出し分け」も、スタートプランでどこまでできるかを申し込む前に確かめておくと安心です。プランの中身は改定されることがあります。確かめ先は、Lステップ公式サイトの料金表にある機能の一覧か、公式の問い合わせ窓口です。

デメリット3:構築・設計に時間と知識が要る

Lステップは、申し込んだ日から成果が出るツールではありません。タグ・シナリオ・リッチメニューを自社に合わせて設計し、作り込んでから動き出すものだからです。

設計とは、誰に・いつ・何を送るかを決める作業です。新規顧客と常連客で送る内容を変えたいなら、来店回数でタグを付ける仕組みを先に作ります。設計がないまま機能だけを設定すると、作った仕組みの大半が使われずに残ります。

何を作るのかは、後半の「構築が大変」の章で3つに分けて示しました。

避け方は、最初から全部を作らないことです。「予約のリマインド」「来店後のフォロー」など目的を1つに絞って始めます。設計の部分だけを外部に頼み、日々の配信は社内で回す分け方も現実的な選択です。必要な時間は作る量で変わるので、フリープランでシナリオを1本作ってみると、自社でやれそうかの感覚がつかめます。

デメリット4:機能が多く、使いこなすまでに時間がかかる

Lステップは機能が多く、管理画面の項目を覚えるまでに時間がかかります。配信・顧客管理・フォーム・分析が1つの管理画面にまとまっていて、LINE公式アカウントより設定する場所がずっと多いからです。

困るのは担当者が変わったときでしょう。どのタグが何のためにあり、どのシナリオが動いているかを前任者しか知らないと、後任者は設定に触れなくなります。

避けるためにできることは、次のとおりです。

  • 最初に使う機能を、配信・タグ・リッチメニューに絞る
  • 作ったタグとシナリオの一覧、運用ルールを共有のシートに残す
  • Lステップ公式のマニュアルやサポートを活用し、自己流で設定しない

一覧と運用ルールが残っていれば、担当者が交代しても運用は止まりません。

デメリット5:配信を続ける担当者がいないと成果が出ない

Lステップが自動化できるのは配信の仕組みで、配信の中身を考えるのは人です。季節のメニューやキャンペーンのお知らせは、毎月だれかがメッセージの文面と画像を用意しなければ届きません。

店舗では接客や仕込みが優先され、配信は後回しにされがちです。sorecomaが支援に入る前のあるジンギスカン専門店も、イベント告知やお知らせは出していたものの、再来店につながっているかが分からず、運用が場当たり的になっていました。手応えがないと、担当者の中で配信の優先度は少しずつ下がっていきます。

配信側だけを頑張っても伸びません。本部が配信していても、店舗スタッフが友だち追加の声かけをしていない、卓上のQRコードPOPがなくなっている、という店では友だちが増えないからです。sorecomaでは毎月のレポートで、店舗に「お会計時の声かけ」と「POPの補充」をお願いしています。

避けるには、配信の担当者と頻度を決めてから導入します。自動で回すシナリオと手で送る配信を分け、手で送る分は担当者が無理なく続く量にとどめてください。

デメリット6:Lステップには友だちを増やす機能が無い

Lステップは今いる友だちへの配信を細かくするツールで、友だちを集める機能は持っていません。友だちを増やすのは、店頭のPOPや会計時の声かけ、Instagram、広告といった別の施策です。

友だちが少ないうちは、出し分けの効果も小さくなります。sorecomaでは、有効な友だち数(ブロックされていない人数)が100名未満で、担当者1名の手が足りず運用が止まっているなら、Lステップは必要ないと判断しました。相談の目的がリピート改善ではなく、既存顧客との連絡手段づくりであるときも同じです。

LINEの上で動くツールなので、LINEの仕様や規約が変わればその影響を受けます。備えとして、顧客の連絡先を店側でも控え、接点をLINEだけに頼りきらない形にしておくと安心です。

友だちを集める入口を先に用意し、Lステップは集めた友だちを予約と再来店につなげる道具と割り切るのが失敗しない活用法です。

費用のデメリットはどれくらい重い?LINE公式アカウント込みの月額で考える

費用のデメリットはどれくらい重い?LINE公式アカウント込みの月額で考えるの図解:LINE公式込みの月額の目安 — 200通まで、5,000通まで、30,000通まで、50,000通まで
図:費用のデメリットはどれくらい重い?LINE公式アカウント込みの月額で考える

費用の重さは、Lステップの月額だけでは判断できません。LINE公式アカウントと合わせた総額と、その総額で取り戻せる売上をセットで見ます。

友だち数と配信回数から、月の配信数を出す

月の配信数は「友だち数×月の配信回数+シナリオ配信の通数」で決まり、その数で必要なプランが決まります。LINE公式アカウントもLステップも、プランの差は主に月に送れるメッセージ数の差だからです。

無料プランのメッセージ上限は月200通で、友だち50人に月4回送るだけで200通に達します。月4回配信する店なら、友だちが50人を超えたあたりで無料プランでは足りません。友だちが数百人になってから考えればいいと思われがちですが、実際は運用を始めてすぐに来る壁です。sorecomaの支援先でも、全店舗が運用1〜4ヶ月目に有料プランへ切り替えました。LINE公式アカウントの有料プランは、月5,000通まで送れるライトプランの月5,500円からです。友だち数と配信回数から月の通数を出しておけば、切り替える月は前もって分かります。

計算の例を挙げます。友だち300人に月4回送ると1,200通です。友だち追加時のシナリオが4通で、毎月50人ずつ増えるなら200通が加わり、合計1,400通になります。

sorecomaでは毎月の打ち合わせで翌月の通数を計算し、上限を超えそうな店舗には前月のうちに切り替えをお願いしています。急に配信が止まるのが、お店にとって一番困るからです。

通数を削るより、店の紹介だけの配信をやめてクーポンや今月の企画と組み合わせ、1通の価値を上げるほうがブロックも減ります。

プランの組み合わせ別に見た月額の目安

月の総額は、同じ通数の段階のプラン同士を組み合わせると、0円・10,500円・38,280円の3段階が基本になります。通数が少ないほうのプランに配信数が縛られるので、段階をそろえないと払った分を使い切れません。

LステップのプランLINE公式アカウントのプラン月額の合計(税込)向いている段階
フリー 0円(200通)コミュニケーション 0円(200通)0円操作を試す段階
スタート 5,000円(5,000通)ライト 5,500円(5,000通)10,500円1店舗で友だち1,000人程度まで
スタンダード 21,780円(30,000通)スタンダード 16,500円(30,000通)38,280円複数店舗で友だち数千人
プロ 32,780円(50,000通)スタンダード 16,500円+追加メッセージ49,280円+追加メッセージ料広告で友だちを集めて流入経路を測る事業

料金は改定されることがあるため、契約の前にLステップとLINE公式アカウントの公式サイトで最新の金額を確かめておくと確実です。

構築や運用を外注する場合は、見積もりの月額を比べる前に、次の3点を同じ条件にそろえるのがおすすめです。

  • 月に何本配信し、そのうち画像を何枚作ってくれるか
  • クーポンの企画と毎月の振り返りが含まれるか
  • LINE公式アカウントの有料プランなど、ほかにかかる費用は何か

プランごとの機能の違いと契約時の注意点は、次の記事の早見表が参考になるでしょう。

客単価と来店頻度から、元が取れるかを確かめる

元が取れるかは、LINEで増えた再来店×客単価がツールや代行の費用を上回るかで判断します。月10,500円の組み合わせなら、客単価3,000円の店は月4人、客単価1万円のサロンなら月2人の再来店で回収できます。

ここで数える人数は、LINEの配信やクーポンがきっかけで増えた再来店です。LINEがなくても来ていた常連客は数に入れません。クーポンの利用数や、配信のあとに入った予約の数を見ると、LINEで増えた分を数えやすくなります。

sorecomaの支援先の実数を並べると、規模の感覚がつかめるでしょう。

業態客単価LINE経由の成果月あたりの売上
パンケーキカフェ約1,500円友だちの2回目来店が半年で188人(月約30人)月4〜5万円ほど
おでん酒場約3,000円友だちの2回目来店が半年で53人(月約9人)月2〜3万円ほど
焼肉店お会計の合計で集計LINEクーポン利用来店のお会計が約4ヶ月半で約110万円月約24万円

どの数字も、3回目以降の来店や同伴者の分は含めていません。パンケーキカフェとおでん酒場は、LINE公式アカウントの標準機能がほぼ中心の運用です。焼肉店はクーポンを使った来店のお会計をそのまま足した数字なので、LINEがきっかけの来店だけを数えたものとは分けて見るのが正確です。席数や店舗数が多いお店ほど回収は早まります。

単価が1万円を超えるサロンやクリニック、スクールなら、数件で回収できるでしょう。低単価の飲食店は、友だち数と来店頻度がそろって初めて回収が見えてきます。契約前に「月に何人増えれば元が取れるか」を1行で計算しておけば、続けるか解約するかも数字で決められます。

「構築が大変」の中身:最初に作るもの3つ

「構築が大変」の中身:最初に作るもの3つの図解:構築で最初に作るもの3つ — タグと友だち情報の設計、あいさつとシナリオ配信、リッチメニューと予約導線
図:「構築が大変」の中身:最初に作るもの3つ

構築で最初に作るのは、タグの設計、シナリオ配信、リッチメニューと予約への導線の3つです。どれも導入を決めたあとの作業ですが、量を先に知っておくと、自社で作るか任せるかを申し込む前に決められます。

タグと友だち情報の設計

最初に作るのは、友だちを分けるためのタグと友だち情報の項目です。出し分け配信もリッチメニューの切り替えも、タグを条件に動きます。

タグとは、友だち一人ひとりに付ける目印のことです。「新規」「来店済み」「3ヶ月以上来ていない」「予約あり」などを付けておくと、条件に合う人だけに配信できます。友だち情報は、誕生月や来店回数のような一人ひとりの情報を保存しておく欄です。

タグは、作った数が多いほど、あとで分け方を変えるときの付け替えが増えます。最初に作るタグが少なければ、作り直しも少ない手間で済むでしょう。

最初は配信を変えたい分け方だけに絞り、使う予定のないタグは作らないのが、後で困らない進め方といえます。

友だち追加時のあいさつとシナリオ配信

2つ目は、友だち追加の直後から自動で届くあいさつメッセージとシナリオ配信です。

sorecomaが基本にしている型は4通です。

  • 友だち追加の直後に、あいさつと友だち追加の特典(または診断)
  • 翌日に、どんなお店・サービスかを事例や顧客の声で伝える配信
  • 3日後に、費用や時間、準備への不安に答えて予約を案内する配信
  • 7日後に、期限つきの特典か空き枠のお知らせで最後のひと押し

何日目に何通がよいかは業種で変わります。どの配信のあとに予約が入っているかを見て、日数と内容を調整しています。メッセージづくりとタイミングの設計に一番時間がかかるのが、このシナリオです。

シナリオ配信の具体的な作り方は、次の記事で文例とあわせて紹介しました。

リッチメニュー・回答フォーム・予約への導線

3つ目は、リッチメニューと回答フォーム、予約への導線です。友だちが次に何を押せばいいかは、この部分で決まります。

リッチメニューとは、トーク画面の下部に固定で表示されるボタン付きのメニューです。回答フォームは、アンケートや問い合わせを受け付け、回答に応じてタグを付けられるLステップの機能を指します。

飲食店で一番多いのは、すでに使っている予約サイトや予約システムに、リッチメニューから直接つなぐ形です。sorecomaが支援するパンケーキカフェとおでん酒場でも、予約ボタンは各店舗の予約ページに、電話予約が中心の店舗は電話につないでいます。チャットは「ご予約は店舗まで」と自動で返す設定にして、営業中のスタッフが返信に追われないようにしました。

予約ボタンは置くだけではあまり押されないため、配信やクーポンの中にも「ご予約はこちら」を入れるほうが予約につながります。

タグ・シナリオ・導線の3つを自社で作る時間と知識があるかが、自社構築か外部に任せるかの分かれ目です。

導入後によくある失敗パターン3つ

導入後によくある失敗パターン3つの図解:導入後によくある失敗3つ — 構築して終わり、配信が止まる、タグや機能を盛りすぎる、成果を測る数字を決めない
図:導入後によくある失敗パターン3つ

導入後の失敗で目立つのは、初期構築を外注して引き渡しを受けたあと、自社で運用を始めてからつまずく形です。デメリット3〜5の弱点が実際にどこで表に出るかを、sorecomaに届く相談から並べました。

構築して終わり、配信が止まる

一番多いのは、最初のシナリオとリッチメニューを作ったところで力尽き、手で送る配信が止まる失敗です。構築に力を使い切り、その後の担当と予定を決めていないために起きます。

配信が止まると、友だちに届くのは追加直後の数通だけになり、月額だけがかかり続ける状態です。止まりやすいのは、配信の効果が出やすいのに手が回らない年末や歓送迎会シーズンです。そのまま再開しないケースも目立ちました。

防ぐには、導入前に配信の担当者と月の予定(例:週1回)を決め、ネタは月初にまとめて用意しておきます。一人で施術や接客も受け持つお店は、デメリット5のとおり手で送る分を減らしておくと止まりにくくなります。繁忙期の配信だけは前の月のうちに作り、送る日時を先に決めておく予約配信にしておけば止まりません。

タグや機能を盛りすぎて、誰も管理できなくなる

2つ目は、タグを細かく作りすぎたり、使わない機能まで設定したりして、作った本人しか分からなくなる失敗です。

外注で構築して引き渡しを受けた場合も、同じことが起きます。sorecomaが受ける相談で多いのは、次の2つです。

  • 広告や新しいLP(広告から移る先の申し込みページ)など友だちの入口が増えたとき、自社で流入経路の設計と設定ができない
  • 初期に設計したタグやアンケートを変えたくなっても、操作方法や分け方が分からず手を付けられない

防ぎ方の基本はデメリット4と同じで、使うタグと機能を絞り、設定の一覧を残すことです。あわせて、3ヶ月に1回は、使っていないタグやシナリオを整理する日を決めておくと散らかりません。

構築を外注するなら、引き渡しのときに入口を増やす手順とタグを変える手順まで教わっておくと、後で困りません。

成果を測る数字を決めずに始める

3つ目は、何をもって成功とするかを決めずに始める失敗です。配信は続いているのに、予約や来店につながっているかを誰も見ていない状態になります。

見る数字がないと、続けるか解約するかを判断できず、なんとなく払い続けることになります。sorecomaの支援先でも、導入前は「配信はしていたけど、予約につながっているか分からなかった」という声が多くありました。

防ぐには、LINE経由の予約数や再来店率、問い合わせ数から見る数字を1〜2個に絞り、月ごとに確かめることです。すでに導入して成果が出ていない場合も、今から見る数字を決めれば、1〜2ヶ月で続けるか見直すかを判断できます。

数字は毎月同じ日に見ると決めてしまえば、確認が習慣になるはずです。

LINE公式アカウントだけで足りる?Lステップを入れるべきかの判断基準

LINE公式アカウントだけで足りる?Lステップを入れるべきかの判断基準の図解:Lステップ導入の判断チェック — 有効な友だち数が100人超、送る内容を出し分けたい、見込み客を育てたい、配信の担当者がいる、回収できる客単価がある
図:LINE公式アカウントだけで足りる?Lステップを入れるべきかの判断基準

やりたいことが標準機能で足りるなら、無理にLステップを入れる必要はありません。LINE公式アカウントにもステップ配信やクーポン、ショップカードがあり、リッチメニューや属性で絞り込む配信も標準機能で使えるからです。

違いが出るのは、送る相手を分ける条件です。LINE公式アカウントのステップ配信や絞り込みは、属性で相手を分けます。Lステップでは、来店回数などで付けたタグや回答フォームの答えを条件にできます。友だちごとのリッチメニューの切り替えやURLのクリック測定、流入経路分析も、Lステップ側の機能です。

整体院なら、「来院回数で文面を変えたい」「回答フォームの答えで送る内容を分けたい」と具体的に言えるかが分かれ目です。全員への週1回の配信や来院後のフォローが中心なら、標準機能の範囲で始められます。

次のチェックリストで、当てはまる数を数えてみると判断しやすくなります。有効な友だち数は、LINE公式アカウントの管理画面で見られる友だち数からブロック数を引いた人数です。

  • 有効な友だち数(ブロックされていない人数)が100人を超えている
  • 来店回数や興味で、送る内容を変えたい
  • 予約や問い合わせの前に、アンケートやシナリオで見込み顧客を育てたい
  • 配信を続ける担当者が決まっている
  • 数件の成果でツール費を回収できる客単価がある

この5項目は、sorecomaがLステップを不要と判断する条件と、勧める条件を並べたものです。有効な友だち数が100名未満で担当者1名の手が足りないときは不要と判断し、出し分けや見込み顧客の育成に活用できてツール費も回収できるときに勧めています。当てはまるのが0〜2個なら、今はLステップを入れなくて構いません。4個以上なら、導入を前向きに検討してよい段階です。3個のときは、上の整体院の例のように出し分けたい条件を具体的に言えるかで決めると迷いません。

金額の目安としては、ツール費(LステップとLINE公式アカウントで月1万〜数万円)が月の粗利の数%以内に収まるかを、sorecomaは一つの感覚として見ています。粗利は売上から仕入れなどの原価を引いた額で、仕入れの少ない整体院なら売上に近い額を当てはめると考えやすいでしょう。

LINE公式アカウントだけで足りるケース

飲食店やサロンなどの店舗が再来店を増やしたいだけなら、LINE公式アカウントだけで足ります。集客に広告を使わず、来た人の来店回数と頻度を上げたい相談では、Lステップの機能をほとんど活用しないからです。

費用が大きく跳ね上がる分かれ目は、標準機能でやるか、拡張ツールや外部の仕組みとつなぐかにあります。標準機能のリッチメニューやあいさつメッセージ、クーポン、ショップカードと週1回程度の定期配信の活用だけで、飲食店の再来店づくりはかなりのことができます。sorecomaが支援するパンケーキカフェやおでん酒場も、ほぼこの範囲で成果を出しました。

友だちがまだ少なく、月1回のお知らせができれば十分な段階なら、まずは自社で始めるのも一つの手です。その場合も、誰に何のために送るのかというLINEの役割だけは最初に決めておくのがおすすめです。

友だちと配信の習慣ができ、出し分けが必要になった時点でLステップを検討しても遅くありません。

Lステップを入れたほうがよいケース

来店回数や興味で配信を変えたい、予約や面談の前に見込み顧客を育てたいという事業者は、Lステップを入れたほうが成果につながります。回答フォームの内容に応じた出し分けや、行動ごとの細かいタグ付けは、LINE公式アカウントの標準機能ではできないからです。

向いているのは、オンライン講座や個別相談型のサービス、D2C(自社の商品をネットで直接売る事業)のように、友だち追加から購入や面談まで日数がかかる事業です。一斉配信の反応が落ちてブロックが増えてきた店舗や、どの広告から友だちが来ているかを測りたい事業者も当てはまります。

sorecomaでは、月商がいくら以上なら導入してよいという線は引いていません。費用の重さは客単価で変わりますが、勧めるかどうかは、Lステップの機能を使い切る設計があるかで決めています。広告運用やセグメント配信(条件で相手を絞る出し分け配信)、ステップ配信をしっかり回す前提があれば、客単価が多少低くても勧めます。友だち数と来店頻度で回収を見込めるからです。そこを活用しないなら、客単価が高くてもツール費が丸ごと無駄になるため、不要と判断しています。

迷う場合は、目的を1つに絞ってスタートプランで試すのがおすすめです。エルメなど似たツールと比べるときも、料金より先に、やりたい出し分けができるかを見ると選び間違えません。料金の高い安いは、各社の公式サイトの料金表を同じ通数の段階どうしで並べると比べやすくなります。

デメリットを減らす導入方法:自社で構築するか、構築・運用を任せるか

デメリットを減らす導入方法:自社で構築するか、構築・運用を任せるかの図解:自社構築・構築代行・運用代行 — 費用、社内の手間、始めるまでの早さ、向いている事業者
図:デメリットを減らす導入方法:自社で構築するか、構築・運用を任せるか

構築と運用の手間が重いなら、外部に任せる選択肢があります。社内の時間と知識に合わせてどこまでを自社でやるかを選べば、構築の手間・使いこなしの難しさ・運用の人手という3つのデメリットはかなり軽くなります。

比べる点自社で構築・運用構築だけ任せる(構築代行)運用まで任せる(運用代行)
費用低い(ツール代のみ)中(初回の構築費)高い(構築費と毎月の運用費)
社内の手間大きい構築後の配信は社内月数回の確認が中心
始めるまでの早さ遅い早い早い
向いている事業者LINEの設計経験がある担当者がいる事業者配信は社内で続けられる事業者配信の担当者を置けない事業者

表の費用は、依頼先ごとに金額が違うため高い・低いの比べ方にとどめました。実際の金額は、複数の依頼先から見積もりを取り、費用の章で挙げた3点を同じ条件にそろえると比べられます。

任せる場合に、契約前に確かめておきたいのは次の5つです。

  • LINE公式アカウントの管理者権限をお店側が持ち、画像の元データや設定の中身を共有してもらえるか
  • 構築後に自社で触れるよう、引き継ぎと操作の説明があるか
  • 作って終わりにせず、毎月の数字報告と次の打ち手の提案まであるか
  • LINE公式アカウントの有料プラン、店頭POPの制作費、友だち集めの広告費が料金に含まれるか
  • 最低契約期間と解約の条件がはっきりしているか

代行費用とは別に、LINE公式アカウントの有料プラン料金はお店側の負担が一般的です。POPのデザイン・印刷や友だち集めの広告費も、運用費に含まれていないことがほとんどでした。契約を終えるときに揉めやすいのは、管理者権限や元データの扱い、解約条件があいまいなまま契約した場合です。上の5つを契約前に書面で確かめておけば、終えるときの行き違いは防げます。

構築代行の費用相場と依頼先の選び方は、次の記事で比べています。

構築から運用、友だち集めまでをまとめて相談したいなら、次に紹介する支援も選択肢の一つです。

Lステップの導入・LINE運用ならsorecomaにお任せください

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sorecomaは、LINE公式アカウントの運用(ステップ配信・クーポン設計・リッチメニュー)からLステップの導入まで支援しています。Instagram運用や広告など、友だちを集める入口の施策まで1社で対応できるのが強みです。構築の手間と配信を続ける人手、友だちが増えない悩みにまとめて応えられます。

「Lステップを入れるべきか、LINE公式アカウントだけで足りるのか判断できない」「構築してもらったのに配信が止まっている」といった段階からの相談も受け付けています。

LINEアカウントはお店側で作っていただき、sorecomaは運用に必要な権限だけを受け取る形です。契約が終わっても、LINEはお店の資産としてそのまま残ります。毎月の打ち合わせとレポートを必ずセットにしているのは、数字を見て次の打ち手を決める場をお店の中に作るためです。

飲食店・美容院・整体サロンなど店舗の支援が中心で、1ヶ月のスポット運用や部分的な依頼にも全国で対応しています。無料相談はsorecomaのサービス紹介ページから申し込めます。

下の3つの事例のうち、Lステップを使ったのはデミックです。シンユウと麻布の羊は、Lステップを入れずにLINE公式アカウントの運用で再来店を伸ばしました。

事例:株式会社デミック|Lステップの見積もりアンケートで問い合わせ導線を仕組み化

事例:株式会社デミック|Lステップの見積もりアンケートで問い合わせ導線を仕組み化

移動スーパーと便利屋を営む株式会社デミックは、新規事業の立ち上げ時、更新頻度の高い運行情報をチラシだけでは地域に届けきれていませんでした。sorecomaはLINE公式アカウントを開設し、週1回の定期投稿と運行スケジュールの更新を始めました。後から始めた便利屋事業も、同じアカウントにまとめています。

さらにLステップでかんたん見積もりアンケートを導入し、問い合わせの心理的なハードルを下げました。友だち数は1,582人、友だち獲得単価は約125円となり、LINE経由の問い合わせ導線ができあがっています。

事例:整体サロン シンユウ|フォローアップのシナリオ配信で休眠顧客5名が予約

事例:整体サロン シンユウ|フォローアップのシナリオ配信で休眠顧客5名が予約

一人で運営している整体サロン シンユウは、外部の集客媒体に頼る体制に不安を抱えていました。LINE公式アカウントを持ちながら、3ヶ月以上来院が途切れた顧客に連絡できていなかったのです。

sorecomaは予約への動線を整えたリッチメニューを新設し、週1回の投稿に、来院直後とその数日後のフォロー配信を組み合わせました。

運用2ヶ月ほどで2回目・3回目の来院率が上がり始め、3ヶ月以上来ていなかった友だちのうち5名が予約しました。売上と来院数も前月より増えています。

事例:麻布の羊|配信の目的を再来店に絞り、リピート率 約20%→32%

事例:麻布の羊|配信の目的を再来店に絞り、リピート率 約20%→32%

ジンギスカン専門店の麻布の羊は、新規来店は安定していたものの、再来店につながらずにいました。LINEの配信も目的があいまいで、場当たり的なものになっていたのです。

sorecomaはLINEの目的を再来店促進に絞り、ショップカードとクーポンの活用を設計し直しました。週2回の配信を、誰が担当しても続けられる形に整えています。

リピート率は約20%から32%に改善しました。

よくある質問

Lステップは無料で使えますか?

フリープラン(0円)があり、月200通までなら無料で試せます。機能に制限があるため、タグを1つ作る、シナリオを1本設定するなど、操作感を確かめる活用法が向いています。

Lステップは怪しいツールですか?

LINE公式アカウントにつないで使う拡張ツールです。高額な情報商材やコンサルの勧誘に使われる例があるので、勧められたら公式サイトの料金表と見比べると判断しやすいでしょう。

LINEの仕様が変わったらLステップは使えなくなりますか?

LINEの上で動くため、仕様や規約が変われば影響を受けるのは確かです。顧客の情報を店側でも控え、接点をLINEだけに頼りきらない運用にしておけば、変更があっても慌てずに済みます。

導入後にプランの変更や解約はできますか?

プランの変更も解約もできます。ただし手続きの条件はプランごとに決まっているので、契約前にLステップ公式サイトで最新の規約を確かめておくと確実です。

解約したら、作ったタグや友だちの情報はどうなりますか?

友だちはLINE公式アカウント側に残ります。Lステップに保存したタグや回答の扱いは、解約前に公式サイトか窓口で確かめておくと安心です。

まとめ

Lステップの主なデメリットは、費用の二重負担と機能の制限、構築と使いこなしの手間、運用の人手と友だちが増えないことの6つでした。重さは客単価・友だち数・人手で変わり、費用はLINE公式アカウント込みの総額と、月に何人増えれば元が取れるかで判断します。

状況ごとの次の一手は、次のとおりです。

  • チェックリストが0〜2個、または有効な友だちが100人未満なら、LINE公式アカウントの標準機能で週1回の配信を続ける
  • 来店回数や回答で出し分けたい条件が具体的に言えるなら、月の配信数を計算し、その機能が入るプランを公式の料金表で確かめてから1つの目的で試す
  • 構築や配信の人手が足りないなら、管理者権限と解約条件を確かめたうえで構築・運用を任せる
  • すでに導入して成果が出ていないなら、見る数字を1〜2個決め、来月の数字で続けるか見直すかを決める

迷ったら、判断基準の章のチェックリストで当てはまる項目を数えるところから始めてください。

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