結局どっちを選ぶ?Lステップとエルメを料金・機能・業種別に徹底比較

結局どっちを選ぶ?Lステップとエルメを料金・機能・業種別に徹底比較

「Lステップとエルメ、比較記事ごとに結論が違って、結局どっちを入れればいいのか決められない」

一斉配信だけでは反応が落ちてきて、予約や再来店の仕組みを作ろうと拡張ツールを調べると、候補にはLステップとエルメ(L Message)が残ります。どちらも「おすすめ」と書かれていて、決めきれないまま契約の手前で止まっている担当者は少なくありません。

費用の差は、友だちの数で逆転します。友だち200人に週1回送る店舗なら、LINE公式アカウント込みの月額はエルメが5,500円、Lステップが10,500円です。ところが友だちが1,000人になると、今度はLステップのほうが月5,780円安くなります。意外な結果でした。

料金と機能の差に加えて、業種と目的ごとの選び方、乗り換えで損をしない手順まで、LINE運用を支援してきたsorecomaの判断基準とあわせてまとめました。

広告で新規の友だちを集めて入口ごとに分析したいならLステップ、無料から始めて予約やフォームまで一通り使いたいならエルメを選ぶと、あとから乗り換えずに済みます。

LINE公式アカウントそのものの開設手順や料金プランは、LINE公式アカウントの作り方と初期設定で解説しています。

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目次

結論:Lステップとエルメの違いを比較表で確認

結論:Lステップとエルメの違いを比較表で確認(リード約200字)の図解:Lステップとエルメの違い — 無料プラン、有料プランの月額、有料プランの配信通数、ステップ配信の分岐、流入経路・クロス分析、向いている事業者
図:結論:Lステップとエルメの違いを比較表で確認(リード約200字)

Lステップは分析と細かな出し分けに強く、有料プランで本格的に運用する前提のツールです。エルメは無料プランから予約やフォームまで使えるので、費用を抑えて始めたい事業者に向いています。

料金・配信通数・機能・サポートの比較表

料金だけを比べればエルメが安く、分析の細かさで比べればLステップが上です。同じ「LINE公式アカウントの拡張ツール」でも、得意な場面ははっきり分かれています。

項目Lステップエルメ有利なほう
無料プラン月200通まで月1,000通まで(期間の制限なし)エルメが有利です。
有料プランの月額(税込)5,000円から32,780円10,780円と33,000円友だち数で逆転します。
有料プランの配信通数月5,000通から50,000通無制限配信が多いほどエルメでしょう。
ステップ配信分岐を細かく組める条件分岐は有料プランからLステップが上です。
リッチメニューの出し分けスタンダードプランから無料は2つまでタブで切り替え少数ならエルメで足ります。
予約管理前日のリマインダ配信つきGoogleカレンダーと連携店舗ならエルメが扱いやすいでしょう。
回答フォーム回答でタグを自動で付与無料は3つまでほぼ互角です。
流入経路とクロス分析プロプランで両方使えるQRコードアクションで流入経路を計測、クロス分析は無料で2つまでLステップに分があります。
操作とサポート解説記事と構築代行会社が多いスマホアプリで管理できる担当者の慣れで選びます。

表に出てくる言葉の意味を、下にまとめました。

  • タグ:友だち一人ひとりに付ける目印。「来店2回目」「カット希望」のように付けておき、その目印で送る相手を選ぶ
  • ステップ配信(シナリオ配信):友だち追加などをきっかけに、用意したメッセージを決めた順番と間隔で自動で送る機能
  • リッチメニュー:トーク画面の下に出る、ボタンを並べたメニュー。出し分けは、友だちごとに違うメニューを見せること
  • 流入経路:友だちがチラシ、Instagram、広告のどこから追加されたか
  • QRコードアクション:エルメの機能。読み取って友だち追加した人に、どのQRコードから来たかの記録やタグを付けられる
  • クロス分析:「流入経路×予約の有無」のように、2つの項目を掛け合わせて集計する機能

提供会社は、Lステップがソーシャルデータバンク株式会社(旧:株式会社Maneql)、エルメが株式会社ミショナです。どちらも国内の会社です。表の月額はどちらも税込で、LINE公式アカウントの月額は含んでいません。LINE公式アカウント込みの総額は、友だち数ごとに料金の章で計算しました。

料金と通数は、各社の公式サイトに載っている内容をもとにしています。料金は改定されることがあるため、契約前にLステップとエルメの公式サイトの料金ページで最新の額を確かめてください。

sorecomaでは、拡張ツールは「必要になってから入れる」ものと考えています。まずはLINE公式アカウントの標準機能で、配信とクーポン、ショップカードを回すのが先です。「この人たちには別の内容を送りたい」と感じた時点で入れれば、使わない機能に月額を払わずに済むでしょう。

表で比べる前に、標準機能では足りない作業を1つ書き出しておくと、選ぶ基準がぶれません。

Lステップが向いている事業者・エルメが向いている事業者

新しいお客様を広告で集めて数字で改善したいならLステップ、今いるお客様の予約と再来店を回したいならエルメが合います。分析機能の差が成果に響くのは、友だちの入口が複数ある事業だからです。入口が1つなら差は小さくなります。

Lステップを選んで元が取れるのは、次のような事業者です。

  • 広告やInstagram、チラシなど複数の入口から友だちを集め、入口ごとの成果を比べたい
  • 友だちが数千人を超え、配信相手を細かい条件で分けたい
  • 個別相談や高単価の商品まで、シナリオで段階的に案内したい
  • 構築と運用に、担当者の時間か外注の予算を割ける

一方、エルメで十分に回るのはこんな条件のときでしょう。

  • まず無料で始め、操作に慣れてから有料にするか決めたい
  • 友だちが数百人のうちに、予約やフォームまで一通り試したい
  • 運用担当が1〜2人で、店に立ちながらスマホで管理したい
  • セミナーやイベントの予約と支払いを、LINEの中でまとめたい
  • 友だちが250人までのうちは、ツール代を0円で回したい

sorecomaがLステップを提案するのは、広告運用やセグメント配信(条件に合う友だちだけに送る配信)を求められたときです。反対に、飲食店などで集客より再来店が目的なら、Lステップは勧めていません。

費用の重さは、ツール費(LステップとLINE公式アカウントで月1万円から数万円)が月の粗利の数%に収まるかで見ています。客単価が1万円を超える業種なら、数件の成約で回収できるので重荷にはなりません。サロンやクリニック、スクール、コーチング、BtoBが当てはまります。

低単価で利益の薄い業種は、話が別です。金額より先に、機能を使い切れるかで判断しています。

自社の業種に当てはめた判断は、後半の業種・目的別の章で確かめられます。

比較の前に押さえたいLINE公式アカウントとの関係

比較の前に押さえたいLINE公式アカウントとの関係(リード約150字)の図解:拡張ツールとLINE公式の関係 — 単体では動かない、費用は2本立て、1アカウントに1ツール、アカウント分割は不向き
図:比較の前に押さえたいLINE公式アカウントとの関係(リード約150字)

Lステップもエルメも、LINE公式アカウントにつないで初めて動く外部のツールです。つなぎ方の決まりを知らずに比べると、「両方のいいとこ取り」というできない選択肢で迷い続けることになります。先に仕組みを押さえましょう。

どちらもLINE公式アカウントにつないで使い、費用は両方にかかる

毎月の支払いは、LINE公式アカウントの月額と拡張ツールの月額の合計です。請求は2本来ます。メッセージを実際に届けるのはLINE公式アカウントなので、ツールだけ契約しても配信はできません。ここが見落とされがちです。

拡張ツールとは、LINE公式アカウントに足りない機能を外から付け足すサービスのことです。顧客の管理や配信の自動化を受け持つため、LINEマーケティングツールとも呼ばれます。スマホにたとえると、LINE公式アカウントが本体で、Lステップやエルメはあとから入れるアプリにあたります。

プラン月額(税込)無料メッセージ数上限を超えたら
コミュニケーション0円月200通それ以上は送れません。
ライト5,500円月5,000通こちらも追加の配信はできない仕組みです。
スタンダード16,500円月30,000通1通3円(税別)から追加で送れます。

LINE公式アカウントの有料プラン代は、運用を外注していても店舗側が払うのが普通です。週1回配信なら友だち50人で無料プランの200通に届くため、友だちが増えれば早いうちに上限を超えます。sorecomaの支援先でも、運用を始めた店舗はどこも1〜4か月目に有料プランへ切り替えました。

費用が大きく跳ね上がる分かれ目は、標準機能でやるか、拡張ツールをつなぐかの選択でした。飲食店なら、リッチメニューとあいさつメッセージ(友だち追加の直後に自動で届くメッセージ)、クーポンとショップカード、月数回の配信だけでも再来店づくりはかなり進みます。sorecomaが支援したパンケーキカフェやおでん酒場も、ほぼ標準機能の範囲で成果を出しています。

見積もりの段階で、LINE公式アカウントの月額を誰が払うかまで決めておくと、契約後にもめません。

拡張ツールは1つのアカウントに1つしかつなげない

1つのLINE公式アカウントにつなげる拡張ツールは1つだけで、Lステップとエルメは併用できません。そうなるのは、LINEが「友だち追加された」「メッセージが届いた」といった知らせを送る先を、1つのアカウントにつき1か所しか登録できないからです。届け先は1つです。拡張ツールはこの知らせを受け取って動くので、知らせが届くのは登録した1つのツールだけになります。

「予約はエルメ、分析はLステップ」のような組み合わせは組めません。選べるのは1つだけです。

アカウントを2つに分ければ別々のツールを使えますが、おすすめはしません。友だちリストが2つに割れ、同じお客様に2つのアカウントから案内が届いてしまいます。LINE公式アカウントの月額も2倍です。得はありません。

比較記事の中には「LステップとL Messageを組み合わせて使う」と書いたものもあります。ですが、同じアカウントで2つを同時に動かすことは、上の仕組みからできません。気になる場合は、各ツールの公式サイトかサポート窓口で、ほかの拡張ツールと同じアカウントで併用できるかを確かめると確実です。

最初に選ぶ1つで1年後まで回せるかを基準にすると、作り直しの手間がかかりません。

Lステップとエルメの料金プランを比較

Lステップとエルメの料金プランを比較(リード約150字)の図解:友だち数別の月額総額 — 200人(800通)、1,000人(4,000通)、5,000人(20,000通)、10,000人(40,000通)
図:Lステップとエルメの料金プランを比較(リード約150字)

月額だけを並べると、配信量が増えたときに判断を誤ります。プランごとの月額と配信通数、使える機能をセットで見て、最後はLINE公式アカウントの月額を足した総額で比べるのが確実です。

Lステップの料金プラン|無料プランは試用向け、本格運用は有料プランから

Lステップは、無料のフリープランと3つの有料プランに、大量送信プランを加えた構成です。フリープランは月200通までなので、本格的に配信するならスタートプラン以上が前提になります。

プラン月額(税込)月の配信通数向いている段階
フリー0円200通操作を試す段階です。
スタート5,000円5,000通シナリオとタグ管理を始める段階に合います。
スタンダード21,780円30,000通出し分けとクリック測定を使う段階でしょう。
プロ32,780円50,000通広告の入口ごとに分析する段階で選びます。
大量送信87,780円から10万通から月5万通を超える事業者向けのプランです。

シナリオ配信とタグ管理、回答フォーム、予約管理は、フリープランからそろっています。スタンダードプランではリッチメニューの出し分けとURLクリック測定が加わり、プロプランで流入経路分析とクロス分析まで使えるようになる構成です。初期費用はかかりません。

注意したいのは、流入経路分析とクロス分析がプロプランにしかない点です。総額はここで大きく変わるでしょう。広告の成果を入口ごとに測りたいなら、配信通数が少なくても月32,780円のプロプランが必要になります。

sorecomaでは、損益分岐点を細かく試算するより、Lステップの月額が先方の予算に対して重荷にならないかを先に見ています。判断の材料にするのは、客単価と月の予約数です。

プランごとの契約条件や、LINE公式アカウントと組み合わせた総額の早見表は、次の記事にまとめています。

エルメ(L Message)の料金プラン|無料プランで使える機能が多い

エルメはフリー、スタンダード、プロの3プランで、フリープランは期間の制限なく無料で使い続けられます。有料プランではエルメ側の配信通数が無制限になるので、配信が多いほど1通あたりの費用は下がる仕組みです。

プラン月額(税込)月の配信通数主な制限
フリー0円1,000通リッチメニュー2つとフォーム3つまでで、条件分岐は使えません。
スタンダード10,780円無制限イベント予約は10個までで、決済も付けられる設定です。
プロ33,000円無制限機能の制限がほぼなく、友だちは10万人まで登録できます。

表の「イベント予約」は、セミナーや体験会のように日時を決めて人を募る予約のことです。美容室のふだんの予約受付にこの上限が関わるかは、使い方によって変わるので、エルメの公式サイトかサポート窓口で確かめておくと安心です。

フリープランでも、流入経路を測るQRコードアクションを3つまで作れます。スタッフ管理はスタンダードプランからで、管理者のほかに10人まで追加できる仕組みです。

フリープランの1,000通には、リッチメニューのボタンを押したときなどに自動で返す応答メッセージも含まれます。数え方は要注意です。どの種類のメッセージを通数に数えるかはツールとLINE公式アカウントで扱いが違うため、それぞれの公式サイトで確かめておくと確実でしょう。友だち250人に週1回配信すれば、それだけで上限の1,000通に届く計算です。

もう1つ、エルメは一度有料プランに変えるとフリープランへは戻れません。無料で使い直すには、有料プランを解約し、エルメとLINE公式アカウントの接続を解除してから、フリープランでつなぎ直す手順になります。友だちは消えません。接続を外すのはエルメ側で、LINE公式アカウントと友だちはそのまま残ります。消えるのは、エルメの中に作ったタグやシナリオ、回答データです。有料に上げる前に、使いたい機能をフリープランで一通り試しておけば、上げてから後悔せずに済むでしょう。

エルメ単体の機能や始め方は、次の記事で詳しく扱っています。

友だち数・配信量別に、LINE公式アカウント込みの月額総額を比べる

総額は、友だちが少ないうちはエルメ、1,000人前後ではLステップ、数千人を超えると再びエルメが安くなります。エルメの有料プランは配信が無制限ですが、Lステップのスタートプランは5,000通までを月5,000円で送れるからです。

月の配信通数は「友だち数×月の配信回数」で出せます。計算は単純です。下の表は、週1回(月4回)配信した場合の税込の総額です。

友だち数(月の通数)Lステップ+LINE公式エルメ+LINE公式安いほう
200人(800通)10,500円5,500円エルメが月5,000円安く済みます。
1,000人(4,000通)10,500円16,280円Lステップが月5,780円安くなります。
5,000人(20,000通)38,280円27,280円エルメが月11,000円安い計算です。
10,000人(40,000通)82,280円60,280円差は月22,000円に開きます。

組み合わせは、200人がLステップのスタートとエルメのフリー、1,000人がLステップのスタートとエルメのスタンダードです。LINE公式アカウントは、この2つの規模ならライトプランで足ります。5,000人ではLステップがスタンダード、1万人ではプロに上がりました。LINE公式アカウントは、どちらもスタンダードプランです。

1万人の行には、LINE公式アカウントの上限30,000通を超えた1万通の追加料金33,000円(1通3円に消費税を足した額)を含めています。この追加料金は、どちらのツールを選んでも同じ額でした。

週1回配信なら、友だちが250人を超えて1,250人までの間は、Lステップのほうが月5,780円安くなります。差は小さくありません。この範囲でエルメを選ぶなら、その差を予約のGoogleカレンダー連携やスマホでの管理に払うかどうかで決めることになります。

ここは誤解しやすい点です。エルメのフリープランで無料になるのは、ツール代だけです。LINE公式アカウントの無料プランは月200通なので、週1回配信なら友だち50人を超えたあたりで足りなくなり、ライトプランの月5,500円がかかります。表の200人の行でエルメが5,500円なのは、この分です。今の配信ペースで何か月目に上限を超えるかを最初に計算し、止まる前に切り替えておけば配信は途切れません。

自分の店がどの行に近いかは、今の友だち数に月の配信回数を掛け、表の通数と見比べると分かります。

契約期間・支払い方法・無料トライアルの違い

契約の縛りが強いのはLステップです。有料プランには3か月の最低利用期間があり、一度上げたプランは下げられません。

  • 有料プランは、無料期間が終わってから3か月間は解約できない
  • スタートやスタンダードへのダウングレードはできず、下げられるのは大量送信からプロへの変更だけ
  • プラン変更に日割りはなく、月の途中で上げても差額を1か月分まるごと払う
  • 支払いはクレジットカード決済のみ

たとえばスタンダードプランで契約すると、21,780円×3か月で65,340円の支払いが確定します。損を避けるなら、いちばん低いスタートプランで始め、足りない機能が出てから上げる順番が安全です。上げるのはいつでもできます。

ここは契約前に確かめたい点です。有料プランに無料期間が付くか、その長さ、3か月をいつから数えるかは、申し込む前にLステップの公式サイトの料金ページで確かめておくと安心です。フリープランは、初めて利用する人に限って1社1アカウントまで申し込めます。

エルメはフリープランを期間の制限なく使えるので、トライアルの期限を気にせず試せます。

ただし有料から無料には戻せません。上げる前に、使いたい機能がスタンダードプランで足りるかをフリープランの画面で見ておけば、損はしないでしょう。

配信通数と配信機能の比較

配信通数と配信機能の比較(リード約150字)の図解:配信通数と配信機能の違い — 配信通数の上限、セグメント配信、タグの自動付与、ステップ配信の分岐、リッチメニュー出し分け
図:配信通数と配信機能の比較(リード約150字)

配信の差は、送れる通数と送り分けの細かさに出ます。通数は「友だち数×配信回数」で決まるので、自分の店の月の通数を先に出しておくと比べやすいでしょう。

配信通数の上限と、使い切ったときの扱い

通数の上限はツール側とLINE公式アカウント側の2か所にあり、少ないほうの上限で配信が止まります。片方に余裕があっても、もう片方が上限に達した時点で送れません。2つの残数を両方見る必要があります。

たとえば友だち300人に週1回送ると、月1,200通です。エルメのフリープランの1,000通を超えるうえ、LINE公式アカウントもライトプランが要ります。

  • Lステップはプランごとに上限があり、使い切ったときの扱いはLステップの公式サイトで確かめておく
  • エルメはフリープランが月1,000通で、有料プランは上限なし
  • LINE公式アカウントは、コミュニケーションとライトが上限で止まり、スタンダードだけが追加料金で送れる

上限に達すると、新しく友だちになった人へのあいさつメッセージも送れなくなることがあります。友だち追加の特典をあいさつメッセージで案内している店舗では、「登録したのに特典が届かない」状態になりかねません。sorecomaでは毎月の打ち合わせで翌月の通数を計算し、上限を超えそうな店舗には前月のうちにプランの切り替えをお願いしてきました。

毎月「友だち数×配信回数」で翌月の通数を出し、超えそうなら前の月のうちにプランを上げておけば、配信は止まりません。

お店の紹介だけの配信は、ブロックが増えやすいうえに通数も使います。損が2つ重なります。sorecomaでは紹介文もクーポンや今月の企画とセットにして、1通の価値を上げてきました。有料プランは月数千円からなので、通数を無理に削るより、ムダな配信を減らすほうを優先しています。

セグメント配信・タグ管理

タグで友だちを分けて送る機能は、両方にあります。基本の仕組みは変わりません。差が出るのは、絞り込みの条件をどこまで細かく組めるかと、タグが自動で付く仕組みの多さです。

セグメント配信を使うと、たとえば「最後の来店から2か月たった人」にだけ再来店クーポンを送れば、来たばかりの人に同じクーポンが届くことはありません。

Lステップは、回答フォームの答えやURLのクリック、予約、流入経路でタグを自動で付けられます。複数の条件を掛け合わせて配信相手を絞り込めるのが強みでしょう。

エルメも、フォームの回答やQRコードアクションでタグを付けられます。店舗がふだん使う絞り込みなら、エルメで十分です。

店舗は「来店回数」「最終来店日」「好きなメニュー」で分けるところから始めるのがおすすめです。まずはこの3つで足ります。

条件を10も20も作り込みたくなった段階が、Lステップを検討する目安です。

ステップ配信(シナリオ配信)

決めた順番と間隔で自動配信する仕組みは、どちらでも作れるものです。分岐を細かく組みたいならLステップ、一本道の流れで十分ならエルメで足ります。

たとえば友だち追加や予約をきっかけに、用意したメッセージを「1日後」「3日後」のように順番に届けられます。ステップ配信とシナリオ配信は、呼び方が違うだけで同じ機能です。

Lステップは、シナリオ配信も条件分岐もフリープランから使えます。配信の途中で、回答やクリックに応じて別のシナリオへ移す設計が得意です。エルメのステップ配信はフリープランから使えるものの、条件分岐はスタンダードプランからでした。

店舗なら、友だち追加の当日にクーポン、3日後にメニュー紹介を送ります。来店がなければ2週間後にもう一度案内する、くらいの一本道で十分です。

分岐の細かさで差が出るのは、講座の申込みまで7日かけて案内するような流れです。シナリオの組み立て方は、Lステップのシナリオ配信の作り方で配信例とあわせて紹介しています。

リッチメニューの出し分け

友だちごとにリッチメニューを切り替える機能は、Lステップならスタンダードプランからです。エルメは無料プランでもメニューを2つまで作れ、タブでの切り替えにも対応しています。

出し分けを使えば、新規客には初回クーポン、常連客には予約ボタンを見せられます。メニューを2つまで使い分けるならエルメのフリープランで足り、友だちの条件ごとに細かく切り替えたいならLステップのスタンダードプランが必要です。

ただ、出し分けより先に成果を左右するのはボタンの並べ方です。sorecomaが支援した店舗のうち3店舗でボタンごとに押された回数を比べると、「クーポン」か「ショップカード」がいちばん押され、予約ボタンの3〜7倍でした。お客様がメニューを開くのは、会計時にクーポンを出したりポイントを確かめたりする場面がほとんどだからです。

どちらのツールを選んでも、ボタンには「予約」「クーポン」「ポイント」のような短い言葉を入れ、いちばん使ってほしいボタンを大きくしておくと押されやすくなります。

予約・フォーム・クーポン・決済の機能比較

予約・フォーム・クーポン・決済の機能比較(リード約150字)の図解:予約・フォーム・決済の違い — 予約管理、回答フォーム、クーポン・ショップカード、決済連携
図:予約・フォーム・クーポン・決済の機能比較(リード約150字)

予約まわりの機能は、どのツールが優れているかより、予約を受ける人の手が空いているかで選ぶと失敗しません。sorecomaでは、月30件ほどまではチャットの手動対応、月30〜100件なら無料フォームとの連携を目安にしています。1日に1件を超えると、施術中や営業中の返信が追いつかなくなるからです。

スタッフ指名やメニューごとの枠管理が要るなら、拡張ツールの予約機能の出番になります。

予約管理|席・枠の管理とリマインド

予約機能だけで選ぶなら、Googleカレンダーと連携できるエルメが店舗には扱いやすいです。スタッフがふだん使うカレンダーに予約がそのまま入るので、二重予約を防げます。電話予約との突き合わせも不要です。

Lステップも、予約枠の設定から前日のリマインダ配信までそろっています。予約した人にタグを付け、来店後のお礼やアンケートへつなげる設計まで組めるのが強みです。

席数や回転まで細かく管理したい飲食店は、専用の予約システムとつなぐ方法もあります。sorecomaの支援先では、予約完了の通知と前日のリマインドを予約システム側の通知に任せ、LINEからは予約ページへ直接つなぐだけにしました。

この形なら、予約が増えてもLINEの通数は増えません。通数の心配が1つ消えます。

回答フォーム・アンケート

フォームは両方にあり、回答に応じてタグを付け、配信を分けられる点も共通です。差はフォームの作成数でしょう。エルメはフリープランだと3つまでです。

使い道は、来店後のアンケートや見積もりの受付、セミナーの申込みなどです。用途は広いでしょう。

たとえば「気になるメニュー」を聞き、答えに合う内容だけを送れば、全員に同じ案内を送るよりブロックされにくくなります。回答と同時にお礼を自動で返す設定も、どちらのツールで作れます。来店後アンケートで満足度を5段階で聞き、高い点を付けた人にだけ口コミのお願いを送る、といった使い方もできるでしょう。

問い合わせの入口に使うなら、質問を数問に絞った「かんたん見積もり」の形にすると答えてもらいやすくなります。

クーポン・ショップカード

再来店づくりでは、LINE公式アカウント標準のクーポンとショップカードで足りる店舗が大半です。追加の費用は要りません。どちらの拡張ツールをつないでも、この2つは標準機能のまま使い続けられるからです。

拡張ツールが役に立つのは、配る相手を絞る場面です。最終来店から2か月たった人だけにクーポンを送る、クーポンのリンクを押した人にタグを付けて次の案内を変える、といった使い方はセグメント配信と組み合わせて初めてできます。

リッチメニューの項で触れたとおり、支援先ではクーポンとショップカードが最もよく押されるボタンでした。

再来店が目的なら、ツールを選ぶ前にショップカードのポイントの付け方と特典を決めておくと、どちらを選んでも配信の中身に困りません。

決済・EC連携

LINEの中で講座や商品を売るなら、決済の仕組みが料金プランの中にそろっているのはエルメです。ここは差がはっきり出るところです。エルメはStripeやUnivaPayというオンライン決済サービスと連携でき、スタンダードプランからはイベント予約に決済を付けられます。決済サービス側の申し込みや手数料の条件は、それぞれの公式サイトで確かめておくと安心です。

予約と支払いを同じ流れで済ませられるため、セミナーや体験会で「申し込んだのに払っていない」人を減らせます。未入金の催促も要りません。

Lステップで販売まで行いたい場合は、使いたい決済サービスとつなげるかを、契約前にLステップの公式サイトかサポート窓口で確かめてください。有料プランは3か月解約できないため、契約後につなげないと分かると、その間の月額が無駄になります。

ネットショップの購入履歴で配信を分けたい場合は、どちらのツールでも、購入データをLINEの友だち情報にひもづける設定が要ります。ネットショップ側の仕組みとあわせて、構築を外注するかどうかまで見積もっておくと手戻りがありません。

分析機能の比較|流入経路・クリック測定・クロス分析

分析機能の比較|流入経路・クリック測定・クロス分析の図解:分析機能の違い — 流入経路分析、クロス分析、向いている事業
図:分析機能の比較|流入経路・クリック測定・クロス分析

分析の細かさではLステップが上で、いちばん差が大きいのはクロス分析です。広告やSNSなど複数の入口から友だちを集める事業ほど、この差が広告費のムダに直結します。

流入経路分析では、入口ごとにQRコードやURLを分けておき、どの入口から何人の友だちが増えたかを数えます。

Lステップで配信内のURLクリック測定が使えるのは、スタンダードプランからです。たとえば「ランチ」と「ディナー」のリンクを並べて送れば、どちらが多く押されたかで次の配信の中身を決められます。プロプランになると、流入経路分析とクロス分析も使えるようになりました。

クロス分析を使うと、Instagram経由の友だちは予約率が高く、チラシ経由は低い、といった違いが表で見えるようになります。

エルメはQRコードアクションで流入経路を計測でき、フリープランでも3つまで作れます。友だちがどこから来たかを知るだけなら、エルメで十分です。

判断は、入口が1つか複数かで分かれます。店頭のPOPだけで友だちを集めている店舗なら、増えた人数を見れば足りるでしょう。

広告費を複数の媒体に分けて使う事業は別です。入口ごとの予約率まで比べられるLステップを選べば、広告費を成果の出る媒体へ寄せられます。

分析機能は、数字を見て次の打ち手を決める人がいて初めて費用に見合います。見るだけでは売上は変わりません。

毎月1回、友だち数と予約数を見る場を先に作り、そこで足りない数字が出てから上位プランを考える順番が安全です。

操作性とサポート体制の比較

操作性とサポート体制の比較の図解:操作性とサポートの違い — 覚えやすさ、管理のしかた、調べられる情報、向いている担当者
図:操作性とサポート体制の比較

操作の覚えやすさではエルメ、困ったときに調べられる情報の多さではLステップに分があります。どちらも設定の項目は多く、最初の構築にはまとまった時間が要ります。ここは同じです。

Lステップは機能が細かく分かれているぶん、シナリオやタグ、リッチメニューの設計を自分で組めるようになるまで時間がかかります。そのかわりユーザーが多く、構築代行会社や解説記事も豊富です。つまずいた点を検索すれば、たいてい答えが見つかるはずです。

エルメはスマホアプリから管理でき、店に立ちながらチャットや予約を確かめられます。PCの前に座る時間がない店舗オーナーには、この差が大きいでしょう。現場向きの作りです。

どちらのツールも、使い始めにLINE公式アカウントとつなぐ作業があります。LINEが用意している設定用の画面(LINE Developers)で、つなぐための番号や文字列を取り出し、ツールの画面に貼り付ける作業です。見慣れない画面です。初めての人が手を止めやすいのはここでしょう。手順は各ツールの公式マニュアルに載っているので、画面と見比べながら進めます。自分では難しいと感じたら、この連携だけを構築代行会社に頼む方法もあり、費用は見積もりを取って比べると安心です。

サポートは、どちらもオンラインのマニュアルを用意しています。チャットや電話で質問できるか、受付時間はいつかは、契約前に各公式サイトのサポートページで確かめておけます。個別のサポートに頼り切るより、構築まで外部に任せるか、自社の担当者が覚えるかを先に決めるほうが現実的です。

判断の目安は、運用担当者のITへの慣れと、週に割ける時間です。週に数時間しか取れず、PCでの細かい設定に慣れていない担当者が1人で回すなら、エルメのほうが運用が止まりません。広告の管理画面や表計算ソフトに慣れた担当者がいれば、Lステップの細かさも使い切れます。

Lステップ・エルメそれぞれのデメリット

Lステップ・エルメそれぞれのデメリット(リード約100字)の図解:それぞれのデメリット — 費用、契約の縛り、無料プランの制限、運用の負担
図:Lステップ・エルメそれぞれのデメリット(リード約100字)

どちらにも、契約してから気づくと困る弱点があります。どちらも万能ではありません。自社にとって致命的かどうかだけを先に確かめておくと、契約後に慌てません。

Lステップのデメリット|費用と習得の負担

Lステップの弱点は、月額が上がりやすいことと、使いこなすまでの手間です。どちらも重めです。分析やリッチメニューの出し分けなど、使いたくなる機能ほど上位のプランに置かれています。

  • 流入経路分析とクロス分析は、プロプラン(月32,780円)でしか使えない
  • 一度上げたプランは下げられず、3か月の最低利用期間がある
  • 機能が細かく、設定を覚えるまで担当者の時間を取られる
  • フリープランは月200通で、試用の範囲を出ない

費用の重さは、成約1件の利益で見ると判断しやすくなります。粗利率は、売上から材料費や仕入れ代を引いた残り(粗利)が売上に占める割合です。客単価4,000円、粗利率60%の飲食店なら、1人あたりの粗利は2,400円です。スタートプランとライトプランの合計10,500円を回収するには、LINE経由の来店が月5人増えれば足ります。LINE経由の来店は、LINEで配ったクーポンが会計で使われた数や、LINEの予約ボタンから入った予約の数で数えると分かりやすいでしょう。

習得の負担は、構築を外部に任せれば軽くできます。そのぶん構築費がかかるので、Lステップ構築代行の相場を見てから依頼するかどうかを決めると、予算の読み違いがありません。

エルメのデメリット|無料プランの制限と細かな分析

エルメの弱点は、無料プランの上限と、分析を細かく掘り下げにくい点です。無料で始められる手軽さの裏で、友だちが増えるとすぐに有料への切り替えを迫られます。250人が境目です。

  • フリープランは月1,000通で、応答メッセージも通数に数える
  • 条件分岐とスタッフ管理は、フリープランでは使えない
  • 一度有料にすると無料に戻れず、無料で使い直すには接続の解除が要り、エルメ内のデータは消える
  • 友だち1,000人に週1回配信すると、LINE公式アカウント込みでLステップより月5,780円高い

分析は、流入経路を測るところまでならエルメで十分です。入口ごとの予約率や、属性と行動を掛け合わせた集計を毎月見たい事業では、物足りなくなるでしょう。

無料のまま運用を続けたいなら、配信を月2回に減らすか、送る相手をタグで絞って通数を抑えます。月4回を月2回にするだけでも、作業量は大きく減りました。クーポン配信と季節の企画に絞っても、再来店の仕組みは回ります。

友だちが250人を超えた時点で、有料に上げるかLステップに移るかを決めると迷いません。

業種・目的別|Lステップとエルメどちらを選ぶか

業種・目的別|Lステップとエルメどちらを選ぶか(リード約150字)の図解:業種・目的別の選び方 — 店舗で再来店が目的、店舗で広告集客・複数店舗、講座・コーチングで広告集客、講座の立ち上げ期、EC・D2Cで友だちが多い、EC・D2Cで広告費を配分
図:業種・目的別|Lステップとエルメどちらを選ぶか(リード約150字)

業種で迷ったら、LINEで増やしたいのが新規客か再来店かを先に決めてください。sorecomaがLステップを勧めないケースで最も多いのは、リピートを増やすためにLINEを始める飲食店やサロンです。

飲食店・美容サロン・整体院などの店舗ビジネス

再来店を増やしたい店舗は、エルメか、LINE公式アカウントの標準機能だけで始めるのが向いています。広告で集客しない店舗では、Lステップの分析機能を使う場面がほとんどありません。

来店した人の再来店の回数や頻度を上げたいなら、必要な設定は限られます。リッチメニューからの予約とメニューへの動線、クーポン、それに週1回ほどの定期配信です。配信の中身は、商品やメニューの紹介とキャンペーンの告知で足りました。

エルメなら、Googleカレンダー連携の予約と来店後アンケートからのタグ付けまで、無料プランで試せます。友だちが数百人の店舗は、ここまでで十分に回るでしょう。

Lステップが合うのは、複数店舗をまとめて運用する場合や、広告で新規の友だちを集める場合です。予約数を入口ごとに分析して改善したい店舗も、Lステップが向いています。

結論は単純です。店舗ビジネスは、店舗数と広告費が増えた段階でLステップを検討すれば間に合います。

オンライン講座・コーチング・士業

広告から集客して個別相談につなげるならLステップ、立ち上げ期で費用を抑えたいならエルメが合います。講座やコーチングは、シナリオで少しずつ信頼を積み、面談や販売へつなげる流れで売上が決まるからです。

客単価が数万円を超える講座やコーチングでは、成約が月1件増えるだけでLステップの月額を回収できます。流入経路ごとの面談率を細かく見て、広告を止めるか増やすかを決めるなら、流入経路分析とクロス分析をプロプランでまとめて使えるLステップが向いています。

リストがまだ数百人で、広告も出していない立ち上げ期なら、話は変わるでしょう。エルメの無料プランでシナリオとフォームを組み、反応を見るところから始めても遅くありません。セミナーの申込みと支払いをLINEの中で済ませたい場合も、エルメの決済連携が使えます。

士業の無料相談の受付なら、フォームと予約だけで回る事務所がほとんどでしょう。相談の日程調整をLINEに移すだけでも、電話の折り返しが減ります。

EC・D2C

購入履歴に合わせて配信を分けたいEC・D2Cは、友だちが多いほどエルメの配信無制限が有利です。規模で差が出ます。友だち1万人に週1回送る場合、LINE公式アカウント込みの総額はエルメのほうが月22,000円安くなります。

リピート購入の案内やカゴ落ちのお知らせ(カートに商品を入れたまま買わずに離れた人への案内)のように購入データを使う配信は、どちらを選んでもネットショップ側とのつなぎ込みが必要です。友だちの入口は、購入完了ページや商品に同梱するチラシに置くのが定番でした。2回目の購入で使えるクーポンを友だち追加の特典にすると、追加の理由が伝わります。

広告で新規客を集め、入口ごとの購入率や獲得単価を比べて広告費を配分したいなら、総額が高くてもLステップのプロプランが合います。広告費が月数十万円の規模になると、ツール代の差より広告費のムダのほうが大きくなるからです。

迷ったときの判断チェックリスト|予算・施策・運用体制・友だち数

下の4つの質問に答えると、どちらにするかが1つに絞れます。Lステップ向きの答えが2つ以上あればLステップ、それ以外はエルメか標準機能から始めるのがおすすめです。

質問Lステップ向きエルメ向き
月のツール費(LINE公式込み)月3万円以上でも広告や成約で回収できるまずは無料で始めたいならエルメです。
やりたい施策入口ごとの分析と細かな出し分け予約とフォームとクーポンが中心ならエルメで足ります。
運用する人と時間PCで設定できる担当者か外注の予算がある1人が店に立ちながら回すならエルメでしょう。
1年後の友だち数広告で数千人以上に増やす見込み千人ほどまでならエルメから始めても困りません。

sorecomaでは、ブロックされていない友だちが100人未満で、担当者1人では運用が止まっている場合、Lステップは不要と判断しています。既存のお客様との連絡が主な目的の場合も同じでした。

友だち400人で、スタッフ3人の美容室に当てはめてみます。ツール費は1万円台に抑えたく、やりたいのは予約とクーポン、1年後も千人ほどの見込みです。Lステップ向きの答えは0個なので、選ぶのはエルメになります。

友だちが250人を超えているため、エルメはスタンダードプランからで、LINE公式アカウントのライトプランと合わせて月16,280円です。費用だけなら、予約管理もそろうLステップのスタートプランのほうが月5,780円安く済みます。この例でエルメを選んだのは、スタッフがふだん使うGoogleカレンダーに予約が入ることと、店に立ちながらスマホで管理できることに、月5,780円の差を払う価値があると考えたからです。

費用を最優先する考え方もあります。その場合はLステップのスタートプランを選んでも筋は通ります。選ぶときは、3か月の最低利用期間があることと、プランを下げられないことを先に確かめておけば困りません。

どちらに決めても、運用前に「友だち数×月の配信回数」で、何か月目に上限を超えるかを試算しておきます。予約機能の件数制限も同じで、今のペースで何か月目に無料枠を超えるかを先に出しておくと慌てずに済みます。

乗り換えを考えるときの注意点

乗り換えを考えるときの注意点(リード約100字)の図解:配信を止めない乗り換え手順 — 今の設定を控える、切り替え日を決める、新しいツールをつなぐ、テストして解約する
図:乗り換えを考えるときの注意点(リード約100字)

乗り換えでいちばん負担が大きいのは、作り込んだ設定が作り直しになることです。友だちは残るので、順番を守れば配信を止めずに移れます。今のツールに不満がある人も、無料で試してから決めたい人も、移る前の手順を確かめておくと安心です。

設定は引き継げず、配信停止と二重払いが起こりやすい

LINE公式アカウントの友だちは残ります。ですが、タグやシナリオ、リッチメニュー、フォームの設定は新しいツールに移せません。これらの設定は、それぞれのツールの中に保存されているからです。作り直すのは設定だけなので、文面と画像を手元に控えておけば負担は小さくできます。

切り替えの日には、配信が止まるすき間もできてしまいます。新しいツールをつないだ時点で古いツールは動かなくなるので、新しい設定が整っていないと、あいさつメッセージや予約のリマインドが届きません。

Lステップから移る場合は、二重払いにも注意が要ります。3か月の最低利用期間と日割りなしの課金があるため、新しいツールの契約と期間が重なると両方の月額を払うことになります。

配信を止めずに移るなら、次の順番で進めましょう。

  • 古いツールのタグ一覧、シナリオの文面、リッチメニューの画像を保存する(書き出し機能があるかは今のツールのマニュアルで確かめ、なければ文面をコピーして控える)
  • 古いツールの課金日と最低利用期間を確かめ、切り替え日を課金日の直前に置く
  • 切り替え日に新しいツールをつなぎ、あいさつメッセージと予約から先に設定する
  • テスト用の友だちで配信と予約を確かめてから、課金日の前日までに古いツールを解約する

文面と画像を先にそろえておけば、切り替え当日の作業はつなぐことと設定の入力だけで済みます。

無料のエルメで試してからLステップに移る場合の判断

エルメで試してからLステップに移るなら、試す範囲をあいさつメッセージとリッチメニュー、簡単なアンケートまでにとどめます。作り込むほど、移るときの作り直しが増えるからです。欲張らないのがコツでしょう。

Lステップへ移る目安は、次のような変化が出たときでしょう。

  • 広告を出し始め、入口ごとの予約率や購入率を比べたくなった
  • 友だちが数千人を超え、タグの条件を細かく掛け合わせたくなった
  • シナリオの途中で、回答に応じて流れを変えたい場面が増えた
  • 分析が足りず、集計を表計算ソフトで手作業している

反対に、1年後の友だち数や広告の予定がもう見えているなら、最初からその規模に合うほうを選んだほうが、手間も費用も少なく済みます。乗り換えは避けられる作業です。

Lステップのフリープランも試用には使えます。ただ、月200通ではテスト配信と少人数への案内で終わってしまい、本番に近い反応は見られません。

どちらを選んでも成果を分けるのは設計と運用

どちらを選んでも成果を分けるのは設計と運用の図解:導入前に決める4つのこと — 増やす数字を1つ決める、誰に送るかを決める、送る順番を決める、毎月数字を見る
図:どちらを選んでも成果を分けるのは設計と運用

ツールを入れただけでは、予約も再来店も増えません。成果を分けるのは、何を誰にどの順番で送るかを、導入前に決めているかどうかです。

  • LINEで増やす数字を、予約か再来店か問い合わせのどれか1つに決める
  • 誰に何を送るかを、タグの条件として書き出す
  • どの順番で送るかを、シナリオの日数と文面で決める
  • 毎月1回、数字を見て次の配信を決める場を作る

飲食店で再来店を増やす場合を例にします。目的は「2回目の来店」、相手は「初回来店から1か月以内の人」です。順番は「お礼の翌週にクーポン、3週目に新メニュー」と書き出します。ここまで決まっていれば、ツールの設定は迷わず進むでしょう。

運用が形だけになりやすいのは、LINEの目的が決まっていない店舗や、ログイン情報が担当者個人の手元にしかない店舗です。

ログイン情報と運用ルールをお店で管理しておけば、担当者が辞めてもLINEの運用は止まりません。

自社で運用するか外部に任せるかは、配信文を毎月作り続ける担当者と時間があるかで決めます。週に数時間も確保できないなら、構築だけでも外部に任せたほうが、ツール代をムダにせずに済みます。

Lステップ・エルメの導入とLINE運用ならsorecomaにお任せ

sorecomaお問い合わせバナー

sorecomaは、ツールを売る会社ではありません。Lステップでもエルメでも、標準機能だけでも成果が出るように、配信とクーポンの設計から予約導線までを組み立てて運用しています。

InstagramやSNS広告、インフルエンサーキャスティングで友だちの入口をつくり、LINEで再来店とファン化につなげるところまで、1社でまとめて担えるのが特徴です。

LINEアカウントはお店側で作っていただき、sorecomaは運用に必要な権限だけをお預かりします。契約が終わっても、LINEがお店の資産として残るようにするためです。毎月の打ち合わせとレポートを必ずセットにして、数字を見ながら次の配信を決めています。

「LステップとエルメのどちらでLINEを始めればいいか決められない」「ツールは入れたのに、配信が予約につながっていない」。そんなご相談をよくいただきます。どちらも解決できる悩みです。

下の3つの事例は、ツールどうしの比較ではありません。LINEの目的を決め、配信の仕組みを作ったことで数字が動いた例として載せています。

事例:株式会社デミック|Lステップのかんたん見積もりアンケートで友だち1,582人・獲得単価約125円

事例:株式会社デミック|Lステップのかんたん見積もりアンケートで友だち1,582人・獲得単価約125円

移動スーパーの立ち上げ当初、運行情報を地域に届け続ける手段がチラシだけでは足りない状況でした。LINE公式アカウントを開設し、週1回の定期投稿と運行スケジュールの更新を始めています。

同じアカウントで便利屋事業も発信し、Lステップでかんたん見積もりアンケートを導入しました。友だち数は1,582人、友だち獲得単価は約125円です。

事例:麻布の羊|再来店の仕組み化でリピート率 約20%→32%

事例:麻布の羊|再来店の仕組み化でリピート率 約20%→32%

ジンギスカン専門店の麻布の羊は、新規の来店は安定していたものの、再来店につながらず配信も場当たり的でした。LINEの目的を再来店の促進に決め直し、ショップカードとクーポンを設計しています。

配信は週2回です。仕組みにして続けた結果、リピート率は約20%から32%へ改善しました。

事例:整体サロン シンユウ|フォロー配信で休眠顧客5名が再来院

事例:整体サロン シンユウ|フォロー配信で休眠顧客5名が再来院

一人で運営する川越市の整体サロンで、予約への動線を分かりやすくしたリッチメニューを新設しました。週1回の投稿に加え、来院の直後と数日後に、体の状態を思い出してもらうフォロー配信を送っています。

運用2か月ほどで2回目・3回目の来院率が上がり始め、3か月以上来院していなかった顧客のうち5名が予約につながりました。

ツール選びの相談から構築、運用まで対応し、1か月のスポット運用や撮影・広告運用だけの部分的なご依頼も全国で承っています。サービスの内容はsorecomaのサイトにまとめました。無料相談では、今の友だち数と配信状況から、どちらのツールが合うかをご提案します。

よくある質問(FAQ)

LINE公式アカウントの無料プランのままでも使えますか?

つなぐことはできますが、配信はLINE公式アカウント側の月200通までです。週1回配信なら友だち50人で上限に届くため、ライトプラン以上が前提になります。

エルメの有料プランにすると、LINE公式アカウントの通数も無制限になりますか?

なりません。無制限になるのはエルメ側の配信数だけです。LINE公式アカウント側の通数は、LINE公式アカウントの料金プランで別に決まります。

ツールを解約すると、LINEの友だちは消えますか?

友だちはLINE公式アカウントに残ります。消えるのはツールの中のタグやシナリオ、回答データです。解約前に、必要なデータを書き出しておきます。

LINE公式アカウントを持っていなくても、先に契約できますか?

先にLINE公式アカウントの開設が必要です。どちらのツールも連携して初めて使えるため、開設、ツールへの登録、連携の順で進めます。

スマホだけで運用できますか?

日々の配信やチャットの確認なら、スマホアプリがあるエルメで回せます。シナリオやタグの構築は画面が多いので、どちらのツールでもPCで進めるのが現実的です。

まとめ

Lステップとエルメは、得意な場面がはっきり分かれたツールです。広告の入口ごとに分析したいならLステップ、無料から始めて予約やフォームまで試したいならエルメを選びます。

  • 週1回配信なら、友だち250人から1,250人まではLステップのほうが総額は安い
  • 1つのLINE公式アカウントにつなげるのはどちらか1つだけで、乗り換えると設定は作り直しになる

まず、今の友だち数に月の配信回数を掛けて、月の通数を出します。掛け算1回で済む計算です。その通数を料金の章の総額の表に当てはめると、自分の店でどちらが安いかが分かります。週1回配信で友だちが250人を超え1,250人までなら、Lステップが月5,780円安い範囲です。この差を払ってでもエルメの予約やスマホでの管理を取るかを、チェックリストの4つの質問とあわせて決めます。

エルメに決めたら、フリープランに登録して予約とフォームを試し、有料に上げるのは使いたい機能を確かめてからにします。Lステップに決めたら、スタートプランから始めるのが安全です。どちらも登録の前に、公式サイトの料金ページで最新の額と契約条件を見ておくと安心できます。構築を自社でやるか外部に任せるかは、配信文を毎月作り続ける担当者がいるかで決めると迷いません。

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