退職給付金申請サポートサービス「YELL!!」を運営する、合同会社Pay It Forward。退職代行事業から派生して立ち上げた本サービスは、広告やLINEを活用した集客に取り組んでいたものの、思うように申し込みにつながらず、事業としての課題を抱えていました。
そこで同社は、LINEを起点に集客から面談予約までの導線を見直すことを決断。単なる集客施策ではなく、事業全体の設計から改善に取り組むことで、徐々に手応えを感じられる状態へと変化していきました。
今回は、同社代表の鎌田様に、sorecoma導入前に抱えていた課題や、LINE・広告を活用した集客改善の取り組みについてお話を伺いました。
| 企業名 | 合同会社Pay It Forward |
| 設立年月日 | 2025年3月10日 |
| 事業内容 | ・キャリア伴走型サービス ・フランチャイズ特化型開業支援 |
| 公式サイト | https://pif-yell.jp/ |
目次
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退職後の不安に向き合うために生まれた「YELL!!」

――まずは、退職給付金申請サポート「YELL!!」について教えてください。
鎌田さん:「YELL!!」は、退職後に受け取れる可能性のある給付金について、申請の流れや制度理解をサポートするサービスです。
退職給付金の制度は複雑で、「そもそも自分が対象なのか分からない」「何から手を付ければいいのか分からない」といった声が非常に多い分野でもあります。
YELL!!では、そうした不安を抱える方に対して、給付金の可能性を整理し、必要に応じてオンライン面談を通じて一人ひとりの状況に合わせた案内を行っています。
――サービスを立ち上げた背景には、どんな想いがあったのでしょうか?
鎌田さん:もともとは退職代行事業を行う中で、「退職後の生活やお金の不安まで含めて支援できないか」という課題意識がありました。
退職はゴールではなく、その後の生活が続いていきます。その部分まで寄り添えるサービスとして、YELL!!を立ち上げました。
新規事業立ち上げで直面した課題と危機感
――YELL!!を立ち上げてから、どのような点に課題を感じていましたか?
鎌田さん:一番大きかったのは、想定していたコンバージョン率と実際の数字の乖離です。広告やLP、LINEといった集客施策は一通りそろっていましたが、実際に広告を回してみると、申し込みが思うように増えませんでした。
初月の時点で、「この数字のままでは、事業として赤字になる」という感覚があり、かなり焦りを感じていました。
――当時の集客・運用体制はどのような状態だったのでしょうか?
鎌田さん:LPもLINEも広告もありましたが、それぞれがバラバラに動いている状態でした。数字は見ているものの、「どこが悪いのか」「何を優先して改善すべきなのか」が分からない。
振り返ると、課題が分からない状態で改善しようとしていたこと自体が、一番のボトルネックだったと思います。
「集客」ではなく「事業設計」から見直すという判断
――sorecomaに依頼しようと思った決め手は何でしたか?
鎌田さん:広告運用やLINE運用を代行してくれる会社自体は、正直たくさんあります。実際、私自身もそれまでにいくつかの支援会社やコンサルの話を聞いてきました。
ただ、その多くは「広告の数字をどう改善するか」「LINE配信をどう工夫するか」といった、施策単体の話が中心だったんです。
私たちが当時感じていたのは、「そもそも、今のYELL!!は売れる設計になっているのか?」「広告を回す以前に、事業としてどこが詰まっているのか?」という、もっと根本的な部分でした。
- このサービスは、どこでユーザーが離脱しているのか
- 今のLPや導線は、本当にユーザーの不安を解消できているのか
- 事業として、再現性のある形になっているのか
こうした事業全体を俯瞰した視点で一緒に考えてくれる存在でなければ、どれだけ施策を積み上げても、同じ壁にぶつかると感じていました。
sorecomaは、最初の段階から「広告をどうするか」ではなく、「この事業は、どこにボトルネックがあるのか」という話をしてくれたんです。その姿勢が、「ここなら、事業そのものを一緒に立て直してくれるかもしれない」と思えた、一番大きな決め手でした。
――実際には、どのような取り組みを行ったのでしょうか?
鎌田さん:最初に行ったのは、施策を足すことではなく、集客から面談予約までの流れを一度すべて分解して整理することでした。
退職給付金の制度は内容が複雑で、ユーザー側に「自分が対象なのか分からない」「申し込んでいいのか不安」という心理的ハードルが生まれやすいサービスです。その状態で、いきなり申し込みを促しても、行動につながらないのは当然だと感じました。
そこで、LINEを起点にして、
- まず 給付金診断 を通じて「自分ごと化」してもらう
- 制度や流れを シナリオ配信 で段階的に理解してもらう
- 不安が解消されたタイミングで 面談予約へ自然につなげる
というように、ユーザーの心理の流れに合わせた導線を診断アンケートを用いて、一つずつ設計していきました。


また、他にも
- リッチメニューの設計
- 面談前後のリマインド配信
- 予約導線と広告とのつながり方
- LP上での情報の出し方や訴求の整理
など、「どこで迷わせているのか」「どこで不安を残しているのか」を見ながら、事業全体の設計を調整していきました。単にLINEを作った、広告を回した、というよりも、事業として成立する流れを一緒に組み直したという感覚の方が近いです。


数字と導線が可視化され、改善の方向が明確に
――sorecoma導入後、どのような変化を最初に感じましたか?
鎌田さん:一番大きかったのは、「どこを改善すればいいのか」が、はっきり分かるようになったことです。導入前は、「申し込みが少ない」という結果だけを見て、その原因がLPなのか、広告なのか、LINEなのか分からない状態でした。
sorecomaに入ってもらってからは、集客から面談予約までの導線を細かく分解してもらい、各ポイントごとに数字を見ながら状況を整理していきました。すると、「ここでユーザーが止まっている」「ここは想定どおりに進んでいる」といった形で、ボトルネックが可視化されていったんです。
――可視化されたことで、意思決定にも変化はありましたか?
鎌田さん:かなり変わりました。それまでは、「なんとなくこの施策を試してみよう」という判断になりがちでしたが、今は「この数字を改善するために、次はこれをやる」と、理由のある判断ができるようになっています。
感覚ではなく、数字と導線をもとに話ができるようになったことで、事業全体の改善スピードも上がりましたし、精神的な負担もかなり減りました。
事業として成立する水準が、数字で見えるように
――事業としての手応えは、どのように変わっていきましたか?
鎌田さん:以前は、広告を回すたびに「この投資が本当に回収できるのか」という不安がつきまとっていました。
ですが、導線を整え、改善を積み重ねていく中で、広告費に対して、どれくらいの成果が見込めるかという目安が、徐々に見えるようになってきました。
――成果を数字で見ると、どのような変化がありましたか?
鎌田さん:あくまで一つの目安ですが、
- 友だち獲得単価:約2,500円
- 面談予約単価:約10,000円
といった水準まで改善しています。
この数字が出てきたことで、「この事業は、数字的にも成立する可能性がある」と判断できるようになりました。
単に成果が出たというよりも、事業として再現性を持たせられるかどうかを考えられるようになった点が、一番大きな変化だと思います。
今後の展望──事業を『伸ばすフェーズ』へ

――今後、YELL!!をどのように展開していきたいと考えていますか?
鎌田さん:まずは、退職給付金申請サポート事業として、今の集客・導線設計をさらに安定させていきたいと考えています。広告からの流入でも、一定の成果が見込める状態が見えてきたことで、ようやく「次の一手」を考えられるフェーズに入りました。
今後は、既存ユーザーとの接点を活かした別サービスへの展開・退職後のキャリアや生活支援につながる領域への拡張なども視野に入れています。
――その中で、sorecomaに期待している役割は?
鎌田さん:これまでと同じように、事業に伴走してくれるパートナーでいてほしいですね。施策単位ではなく、「この事業をどう伸ばしていくか」という視点で、引き続き一緒に考えてもらえたら嬉しいです。
まとめ
今回お話を伺った鎌田さんからは、単なる集客成果だけでなく、事業全体をどう成立させ、どう成長させていくかという視点で、sorecomaの取り組みを捉えていただいていると感じました。
広告やLINEといった施策単位ではなく、導線や数字を通じて課題を可視化し、その時々のボトルネックに向き合いながら改善を重ねていく。そうしたプロセスそのものが、YELL!!というサービスの基盤を強くしているのだと思います。
新規事業立ち上げという不確実性の高いフェーズにおいて、「次に何をすべきかが分かる状態」を一緒に作れたこと、そして事業として前向きな判断ができる段階まで伴走できたことを、私たちも嬉しく感じています。
これからYELL!!がさらに成長し、退職後の不安を支える存在として多くの方に届いていくよう、引き続き事業に寄り添うパートナーとしてお力になれればと思います。
